「アレクサ、照明を消して」
その一言で照明が消える。
ロボット掃除機が勝手に掃除してくれる。
外出先からエアコンをつける。
少し前では考えられなかった暮らしが当たり前になってきました。
でも、本当に便利なのはAlexaでしょうか。
ロボット掃除機でしょうか。

ロボット掃除機を例に考えてみます。
ロボット掃除機が動く。
そのためには基地となる場所が必要です。
基地にはコンセントが必要です。
目立たない場所に収納したい。
でも出入りしやすくなければなりません。
床に段差があると動けません。
イスや家具が多いと掃除できません。
つまり、ロボット掃除機が便利なのではなく、
ロボット掃除機が働きやすい家が便利なのです。
Wi-Fiも同じです。
スマートスピーカーが話を聞く。
そのためには通信環境が必要です。
通信環境を整えるためにはルーターの置き場所が必要です。
場所が決まると配線ルートが決まります。
将来通信方式が変われば配線の更新が必要になるかもしれません。
スマートロックも同じです。
便利な鍵を選ぶ前に、
玄関周辺の電波環境や交換しやすい納まりを考える必要があります。
一つひとつは小さなことです。
しかし、それらがつながることで快適な暮らしが生まれます。
まるでピタゴラスイッチのように。
一つ倒れると次が動き、さらに次へとつながっていく。
住まいも同じです。
家電だけでは便利になりません。
間取り、収納、配線、電源、通信環境、メンテナンス性。
それぞれがうまくつながることで、暮らしの快適さが生まれます。
家電は10年後には変わるかもしれません。
でも家は何十年も使い続けます。
だから特定の機器を前提にするのではなく、将来どんな家電が登場しても受け入れられる「舞台」を整えることが大切になります。
便利な家電を選ぶことよりも、その家電が活躍できる住まいを整えること。そんな家づくりを大切にしています。
