2022-02-04

幸福度の上がる住まいの設計

おうち時間が長くなると、住まいに対する満足感が幸福度に与える影響は大きいようです。

モノが多くて・冬場は寒い・狭い・水回りが古くて・・・

さて、国連が毎年実施している世界幸福度報告で上位の国の住まいはどうでしょう。
毎年3位以内のデンマークの人々が大切にしている時間の過ごし方や心の持ち方を表す表現に「HYGGEヒュッゲ」という言葉があります。

「居心地がいい空間」や「楽しい時間」のことを指します。

昭和感的には、冬にコタツに入ってみかんを食べながら家族とテレビを見ている穏やかな時のような。

デンマークの人々は、家は人を招く場、自分を表現する場ととらえ、日常的に家を改善することに熱心だそうです。理想の暮らしを追求することで自分の人生を良くすることへつないでいる点が主観的幸福度を大きくしているのかもしれません。

幸福な住まいを得る為に本当に大事なことは、その人自身の生活に対する意識や考え方です。最初に「理想の暮らしを考える」ことから、住まいを自らより良くしようとする意欲と行動が生まれ、幸福度が上がることにつながるのではないでしょうか。

住宅の設計は、建物の設計だけではなく住まい手の理想の暮らしに近づくためのマインドや主体性を育てていく作業でもあるのです。

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