2022-11-18

路地のイエ

路地状敷地に建つ戸建住宅の計画です。
路地状敷地は旗竿地とも呼ばれ、土地の形が道路を接っしている細長い通路状をもった変形敷地。

一般的な街中での路地状敷地の建物は、奥に建てることから周りが建物で囲まれ日当たりや風通しの悪さというデメリットがあります。
そこで間取りや窓・室内の扉のいろいろな工夫で、日当たりや風通しを確保しデメリットを解消していきます。
加えて、通行人等から見られることがなく、周りの建物の窓位置等を検討しておけばプライバシーの観点ではメリットとなるのです。

特徴的な敷地内の「路地」をもった敷地環境が、どのような暮らしをもたらしてくれるのでしょうか?
路地裏に佇む一軒家。ちょっと謎めいた感じがするかな。
大げさかもわかりませんが、社会から少し距離を置ける環境。
暮らしに落ち着きや静けさの感覚をもたらしてくれます。
これとは真逆で、両脇の家に囲まれた石畳を奥へと進むアプローチは、隣家の暮らしとの距離が近いお隣同士の関係を結ぶ場所でもあるのです。このアプローチ部分の空きが隣家にとって良い環境をつくってもいるのです。
路地だけでも考えると、道路沿いに建つ住まいとは異なるいろいろな暮らしの可能性をもった敷地なのです。

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